用語集
制度の言葉を、短く定義する
紙面に出てくる制度の名前と手続きを、記事とは別に短くまとめた。読み方は五十音ではなく分野ごとに並べ、根拠となる法律名と所管官庁を添えている。記事を読む前の前提をそろえるための場所である。
政治
3項目- 閣議決定かくぎけってい
- 内閣が政策の方針を決める手続き。原則として全閣僚の一致を必要とし、決定した文書は閣議決定事項として内閣官房が記録する。法律案の国会提出や予算の編成方針は、この手続きを経て動き出す。
- 会議録かいぎろく
- 本会議と委員会の発言を文字にした公式記録。発言者、所属会派、時刻、議題が入り、各議院の検索システムで全文を読める。法案の審議経過を確認するときの一次資料になる。
- 補正予算ほせいよさん
- 年度の途中で追加する予算。災害対応や景気対策など、当初予算の編成時には想定していなかった支出を組む。成立には当初予算と同じく国会の議決が要る。
司法
3項目- 上告じょうこく
- 控訴審の判決に不服があるときに、最高裁判所へ不服を申し立てる手続き。憲法違反や判例との不一致を理由とする。民事では上告受理の申立てとして扱われる。
- 大法廷だいほうてい
- 最高裁判所の15人の裁判官全員で構成する法廷。法令の憲法適合性を判断するときや、従来の判例を変更するときに開かれる。通常の審理は5人の小法廷が担う。
- 少額訴訟しょうがくそしょう
- 簡易裁判所で扱う、60万円以下の金銭請求のための手続き。原則として1回の審理で結審し、判決はその日のうちに言い渡される。証拠書類は審理の前に提出する。
科学
2項目- 査読さどく
- 論文を掲載する前に、同じ分野の研究者が内容を確認する仕組み。手法の妥当性、データの扱い、統計の使い方を読む。査読者と著者のやり取りは非公開が一般的で、最終判断は編集者が行う。
- 科研費かけんひ
- 科学研究費助成事業の略称。研究者が自ら計画を立てて応募し、書面審査と合議審査の二段階で採否が決まる。配分は日本学術振興会と科学技術振興機構が担う。
皇室
1項目- 内廷費ないていひ
- 皇室経済法に基づき、天皇と皇后、皇太子一家の日常の費用に充てる経費。宮廷費や皇族費と区別され、使途は宮内庁が管理する。1947年に制定された皇室経済法が根拠になる。
社会
1項目- 36協定さぶろくきょうてい
- 労働基準法第36条に基づく労使協定。時間外労働や休日労働を認めるために、事業場ごとに結び、労働基準監督署へ届け出る。上限は原則として月45時間、年360時間である。